후리가나로 읽는 일본 고전
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つゆのこたえ
露の答
坂口 安吾의 露の答(つゆのこたえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,237자 · 14화면
尤も人間誰しも類人猿以来の古い歴史があるのですが。それで変名を用いるに当っても、之にこだわる思いが残って、加茂族の加茂を借用に及びいささか懐古の感慨を満した次第です。したがって、人物の変名につれ、町村山河の名も仮名ですが、天地は玄の又玄、物の名の如きは問題ではないという、之は大体加茂五郎兵衛の思想でもありました。
尤も加茂五郎兵衛は決して大政治家ではありません。今で申せば政務次官ぐらいのところで政界と縁を切りましたが、このときは大変な騒ぎであった。
時の内閣に大命が降るに就ては裏に事情があって、その代り之々のことを実現してくれろ、そういう条件が世話人と某方面とに結ばれておった。勿論世話人から新総理たる人にその旨通じてはありましたが、この新首相が、大政治家というのか大思想家というのか、之を称して大人物と申すのかも知れませんが、約束だの前言などというものに束縛せられるような狭い量見がございません。ズラリと並んだ新大臣が又いずれ劣らぬ大人物で、司法大臣が支那問題に就て大演説をするかと思えば、総理大臣の施政演説と同じ要領で方針を説く大臣もあります。官僚的実務を馬糞の如くに蹂躪して政治の勢威豪快華美なること今日の如くに人心のコセコセした時代の量見では推量もつきません。