후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つゆのこたえ
露の答
坂口 安吾의 露の答(つゆのこたえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,237자 · 14화면
加茂家の当主は太郎丸という変った名前で、やがて五十に手のとどく年配でしたが、当主に限らずいったいが加茂家の人々は全く一風変っていました。
始めて加茂家を訪れたとき、現れたのは静江夫人で、よくこそサアサアと招じ入れて、之が大変なお喋りです。十年の知己と未知の人に区別のないのは結構ですが、人によって話題の選択を考慮致しませんから、知らない土地、知らない人の名が続出で、私は雲中に坐して雲雀の声をきく如く黙しております。近頃の東京はいかがでございますかと訊くによって答弁を発しようとするうちに、私共が東京におりましたころ、と忽ち思い出は十年前二十年前三十年前と際限もなく彷徨とどまるところを知りません。
そのとき一人の男が一束の薪木を担いで裏口から這入ってきて、ドサリと土間へ投落すと、次に鉈をふるって薪木を切りはじめました。田舎の家は入口からズッと奥まで土間が通っていて、旧家になると、この土間でキャッチボールができるぐらい広々としている。土間の片側は寄りつきの間、茶の間、仏間などで、片側は台所、湯殿などですが、この家では土間を利用した洋風の応接間があり横綱でも余るぐらいの大きな椅子が置いてある。