후리가나로 읽는 일본 고전
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ろはんせんせいとかがく
露伴先生と科学
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 露伴先生と科学(ろはんせんせいとかがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,198자 · 15화면
小林君につれられて、伝通院のお宅へ初めて伺ったのは、丁度その頃であった。二階の八畳は、二面に白い障子が立ち、一面は桐の和本箱で埋められていた。先生はその真ん中で机によりながら、上機嫌で話をされた。六月末の雨の日で、静かにこの鴻儒の話をきくのにふさわしい午後であった。まず雪の話が出た。雪の古字は※であって、※は手、※は箒、要するに箒ではき集められる雨という意味ということになっている。しかし箒はいい加減なこじつけかもしれない。洗濯する時の水の音に雪々というのがあるから、或いは雪の降る音から来たのかもしれない。字解には字形と字音とがあるが、支那人は字形が好きなために、前者の解をとることが多い。そういう話を伺っているうちに、「君の雪の研究は近来読んだものの中で一番面白かった」といわれて、大いに恐縮しながらも、心から嬉しく、学問の有難味をつくづく感じた。
その頃は丁度私は伊豆の伊東で静養をしていた時代で、墨や硯のことに興味をもち始めた頃であった。寺田先生の墨と硯に関する研究は、世間にはあまり知られていないが、先生晩年の仕事の中では、かなり重要なものであった。