후리가나로 읽는 일본 고전
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ほしみせ
露肆
泉 鏡花
泉 鏡花의 露肆(ほしみせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,973자 · 32화면
」
と鯰が這うように黒被布の背を乗出して、じりじりと灸を押着けたもの、堪ろうか。
「あれえ、」
と叫んで、ついと退く、ト脛が白く、横町の暗に消えた。
坊様、眉も綿頭巾も、一緒くたに天を仰いで、長い顔で、きょとんとした。
「や、いささかお灸でしたね、きゃッ、きゃッ、」
と笑うて、技師はこれを機会に、殷鑑遠からず、と少しく窘んで、浮足の靴ポカポカ、ばらばらと乱れた露店の暗い方を。……
さてここに、膃肭臍を鬻ぐ一漢子!
板のごとくに硬い、黒の筒袖の長外套を、痩せた身体に、爪尖まで引掛けて、耳のあたりに襟を立てた。帽子は被らず、頭髪を蓬々と抓み棄てたが、目鼻立の凜々しい、頬は窶れたが、屈強な壮佼。
渋色の逞しき手に、赤錆ついた大出刃を不器用に引握って、裸体の婦の胴中を切放して燻したような、赤肉と黒の皮と、ずたずたに、血筋を縢った中に、骨の薄く見える、やがて一抱もあろう……頭と尾ごと、丸漬にした膃肭臍を三頭。縦に、横に、仰向けに、胴油紙の上に乗せた。
正面の肋のあたりを、庖丁の背でびたびたと叩いて、
「世間ではですわ、めっとせいはあるが、膃肭臍は無い、と云うたりするものがあるですが、めっとせいにも膃肭臍にも、ほんとのもんは少いですが。