후리가나로 읽는 일본 고전
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あおいめがね
青い眼鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 青い眼鏡(あおいめがね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,201자 · 24화면
「いや、きっと大谷千尋という悪魚は、花房一郎の網にかかるよ――今かかりかけて居る所だ」
「そんな馬鹿な」
「何が馬鹿だ」
「何?」
二人の瞳はカッチり合いました、が、
「ハッハッハハハ」
宇佐美六郎は、思わず相好を崩して笑ってしまいました。
「捕まるというのが二人、宇佐美君と芳野君だけ、あと十一人は花房一郎に大谷千尋は捕まらないという説だ、ところで、何んかを賭けちゃ何うだい」
中島助丸が口を出します。
「国民劇場の総見を賭けちゃどう? 入場料一つ金五十銭也、これなら安心でいいわ」
女優の芳野絢子、先刻食堂の入口で銘々が貰ったちらしを見て居りましたが、フトそれを裏返して、
「オヤオヤ此処に変な事が書いてあるわ、何んですって――
向う通るはスターじゃないか……
青い眼鏡が気にかかる……
――まあ嫌ね、これは昔流行った『銀座節』じゃ無いの、ちらしの裏にこんなものが刷ってあるんだわ」
「ようよう、芳野君自分の事を歌われて居るようなものじゃないか」
「あら、随分ね、私青い眼鏡はかけて居るけれど――」
「ホイ、怒ったか」
「ワーッ、ハッハッハハハ」
轟然たる笑いが、煙草の煙と共に食堂に渦を巻きます。