일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せいしゅんろん

青春論

坂口 安吾

坂口 安吾의 青春論(せいしゅんろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,657자 · 69화면

아오조라 문고

あそこでは自らを裁くほかには犠牲者、被害者が誰もいない。理智という嵐が死に、我自らを裁くに、これぐらい誂え向きの戦場はないのである。

我が青春は淪落だ、と僕は言った。然して、淪落とは、右のごときものである。即ち、現実の中に奇蹟を追うこと、これである。この世界は永遠に家庭とは相容れぬ。破滅か、然らずんば――鳴呼、然し、破滅以外の何物が有り得るか! 何物が有り得ても、恐らく満ち足りることが有り得ないのだ。

この春、愛妻家の平野謙が独身者の僕をみつめてニヤニヤ笑いながら、決死隊員というものは独身者に限るそうだね、妻帯者はどうもいかんという話だよ、と仰有るのである。これは平野謙の失言だろうと僕は思った。原稿紙に向えば、こういう気楽な断定の前に、まだ色々と考える筈の彼なのである。こうなると、女房というものはまるで特別の魔女みたいなものだ。ひどく都合のいいものである。女一般や恋人はどうなるのか。女房はとにかくとして、有情の男子たるもの、あに女性なくして生き得ようか。

とはいうものの、僕は又考えた。これはやっぱり平野君の失言ではない。こういう単純怪奇な真理が実際に於て有り得るのである。