일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおきのしゅっきょう

青木の出京

菊池 寛

菊池 寛의 青木の出京(あおきのしゅっきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,513자 · 43화면

아오조라 문고

青木は雄吉の予期とは反対に、雄吉を敬遠し始めた。二人が会って話していると、そこに奇怪な分裂が存在し始めたことを、雄吉は気がつかずにはおられなかった。青木のことを雄吉は、いつの間にか青木! 青木! と呼び捨てにしている自分を見出した。彼は青木に対して、命令的な威圧的な態度に出る自分を見出した。それは、今までの青木と雄吉との位置の転倒であった。今まで、青木に踏みつけられていた雄吉が、奇抜な決死的な手段によって、青木を征服して、上から踏みつけているようであった。傲岸で自意識の強い青木は、雄吉のこうした態度に、どれだけ傷つけられたか分からなかったらしい。

「俺は貴様の恩人だぞ、貴様の没落を救ってやった恩人だぞ。俺のいうことに文句はあるまいな」と、いったような意識が、青木に対する雄吉の態度の底に、いつも滔々として流れていた。青木は、雄吉のそうした態度から来る圧迫を避けるためであったろう。教室へ出ている時にも、なるべく雄吉と話をすることを避けた。雄吉が、それを怨み憤ったのは、もとよりであった。二人の間には、大きな亀裂が口をあけ始めていた。

高等学校を出ると雄吉は、学資を得る便宜から、京都の大学に入ることになった。