후리가나로 읽는 일본 고전
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ひぼんなるぼんじん
非凡なる凡人
国木田 独歩
国木田 独歩의 非凡なる凡人(ひぼんなるぼんじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,449자 · 17화면
その後、僕と桂は互いに往来していたが早くもその年の夏期休課が来た。すると一日、桂が僕の下宿屋へ来て、
「僕は故郷に帰ってこうかと思う。じつはもうきめているのだ」という意外な言葉。
「それはいいけれども君……」と僕はすぐ旅費等のことを心配して口を開くと
「じつは金もできているのだ。三十円ばかり貯蓄しているから、往復の旅費と土産物とで二十円あったらよかろうと思う。三十円みんな費ってしまうと後で困るからね」というのを聞いて僕は今さらながら彼の用意のほどに感じ入った。彼の話によると二年前からすでに帰省の計画を立ててそのつもりで貯金したとのこと。
どうだ諸君! こういうことはできやすいようで、なかなかできないことだよ。桂は凡人だろう。けれどもそのなすことは非凡ではないか。
そこで僕もおおいに歓んで彼の帰国を送った。彼は二年間の貯蓄の三分の二を平気で擲って、錦絵を買い、反物を買い、母や弟や、親戚の女子供を喜ばすべく、欣々然として新橋を立出った。
翌年、三十一年にめでたく学校を卒業し、電気部の技手として横浜の会社に給料十二円で雇われた。
その後今日まで五年になる。