후리가나로 읽는 일본 고전
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かぜにのってくるコロポックル
風に乗って来るコロポックル
宮本 百合子
宮本 百合子의 風に乗って来るコロポックル(かぜにのってくるコロポックル)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,458자 · 39화면
そこで彼はいろいろと考えた。
そして考えた末、誰でもがする通り、手蔓を手頼って、或る内地人の男の子を貰った。
何でも祖父の代までは由緒ある武士であったという話と、頭こそクサだらけだが、なかなか丈夫そうな体付きと素速(すば)しこい眼付きが、イレンカトムの心を引いた。
その時、ようよう六つばかりだったその子は、お粥鍋(かゆなべ)を裏返しに被ったような頭の下に、こればかりは見事な眼を光らせて、涙もこぼさずに、ひどく年を取った新らしい父親に連れられて来た。
今まで、話相手もなくて、大きな炉辺にポツネンと、昼も夜もたった一匹の黒犬の顔ばかり見ていなければならなかったイレンカトムにとって、この小さい一員は、完くの光明である。
彼は、もう一生、自分の傍で自分のために生存してくれるはずの一人の子供を、確(しっ)かりと「俺がな童(わらし)」にした事によって、すっかり希望が出来たように見えた。
火に掛けた小鍋で、黄棟樹(ニガキ)の皮を煎じては、その豊(とよ)坊のクサをたでてやりながら、昔譚(ばなし)をしたり、古謡を唱って聞せたりする。
大きな根っこから、ユラユラと立ち上る焔に、顔の半面を赤く輝やかせながら、笑ったり、唱ったりする大小の影が、ちょうど後の荒壁に、入道坊主のように写る。