일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もちのタタリ

餅のタタリ

坂口 安吾

坂口 安吾의 餅のタタリ(もちのタタリ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,869자 · 18화면

아오조라 문고

とッちめてくれるぞ」

円池の隣家――といっても畑をはさんで一町の余も離れているが、そこに一本の大きな杉の木のある農家があった。ちょうど隣家の円池と同じように、日当りのよい前庭の真ン中に杉の木がある。そこで通称杉の木サンとよばれている。両家ともに村ではお金持である。

円池と杉の木は、その前庭の存在物のために昔から両家で張りあっていた。つまり、オレの杉の木が古い、オレの円池がもっと古いと称して両々ゆずらないのである。たがいに一方を成り上り者と称し、他が一方の前庭の存在をマネて、同じ位置に細工を施したものだ、という先祖からの家伝によるのであった。

杉の木の当主助六は戦争中に杉の木にシメナワをめぐらして神木に仕立ててしまった。そして無事供出をまぬがれるとともに、シメナワをはるわけにいかない隣家の円池を見下して、杉の木の由緒を誇ったのである。それ以来、両家の仲は一そう悪くなってしまった。

杉の木の助六は若いころ旅にでて、オシルコもおいしいし、お雑煮もおいしいものだということを発見し、年に一度の正月に餅を食うのは舌にとっても正月だということを確認したのである。