후리가나로 읽는 일본 고전
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えきふにっき
駅夫日記
白柳 秀湖
白柳 秀湖의 駅夫日記(えきふにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,989자 · 69화면
口髯のやや赤味を帯びたのが特長で、鼻の高い、口もとに締りのある、ちょっと苦味走った男である。
紳士の前に痩身の骨の引き締った三十前後の男が茶縞の背広に脚袢という身軽な装束で突き立ったまま眼を光らしている。鳥打帽子の様子といい、草鞋をはいたところといいどこから見ても工夫の頭としか見えない。
「どうだ上まで歩かれるか、大丈夫だろう洗って見たら大した傷でもあるまい」と駅長が優しくいうので、私も気を取り直して柱を杖に立ち上った。
傷は浅いと見えてもうあまり眩暈もしない。「もう大丈夫です」と答えると、駅長はちょっと紳士の方を向いて、
「どうかちょっとお話し致したいことがございますから」というと紳士は黙って諾いた。
「じゃあ君もね」と工夫頭の方を向いて駅長が促した。その親しげなものの言い振りで私ははじめて、二人が知己であるということを知った。
駅長は親切に私をいたわって階壇を昇るとその後から紳士と工夫頭とがついて来た。壇を昇りきると岡田が駆けて来て、
「大槻さんが今すぐに参りますそうで」と駅長の前に呼気を切りながら復命した。
十一
私はそのまま駅長の社宅に連れて行かれて、南向きの縁側に腰を下すと、駅長の細君が忙わしく立ち働いていろいろ親切に手を尽してくれる。