후리가나로 읽는 일본 고전
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げかしつ
高野聖
泉 鏡花
泉 鏡花의 高野聖(げかしつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,264자 · 104화면
されども見世物の類は春夏の二季を黄金期とせり。秋は漸く寂しく、冬は霜枯れの哀れむべきを免れざるなり。いわんや北国の雪世界はほとんど一年の三分の一を白き物の中に蟄居せざるべからざるや。ことに時候を論ぜざる見世物と異なりて、渠の演芸はおのずから夏炉冬扇のきらいあり。その喝采は全く暑中にありて、冬季は坐食す。
よし渠は糊口に窮せざるも、月々十数円の工面は尋常手段の及ぶべきにあらざるなり。渠はいかにしてかなき袖を振りける? 魚は木に縁りて求むべからず、渠は他日の興行を質入れして前借りしたりしなり。
その一年、その二年は、とにもかくにもかくのごとき算段によりて過ごしぬ。その三年ののちは、さすがに八方塞がりて、融通の道も絶えなむとせり。
翌年の初夏金沢の招魂祭を当て込みて、白糸の水芸は興行せられたりき。渠は例の美しき姿と妙なる技とをもって、希有の人気を取りたりしかば、即座に越前福井なるなにがしという金主附きて、金沢を打ち揚げしだい、二箇月間三百円にて雇わんとの相談は調いき。
白糸は諸方に負債ある旨を打ち明けて、その三分の二を前借りし、不義理なる借金を払いて、手もとに百余円を剰してけり。