후리가나로 읽는 일본 고전
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げかしつ
高野聖
泉 鏡花
泉 鏡花의 高野聖(げかしつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,264자 · 104화면
旅商人は膝を進めつ。
「へえ、それじゃそいつじゃないんでございますかい」
弁者はたちまち手を抗げてこれを抑えぬ。
「まあお聞きなさい。ところで出刃打ちの白状には、いかにも賊を働きました。賊は働いたが、けっして人殺しをした覚えはございません。奪りましたのは水芸の滝の白糸という者の金で、桐田の門は通過もしませんっ」
「はて、ねえ」と甲者は眉を動かして、弁者を凝視めたり、乙者は黙して考えぬ。ますますその後段を渇望せる乗り合いは、順繰りに席を進めて、弁者に近づかんとせり。渠はそのとき巻莨を取り出だして、脣に湿しつつ、
「話はこれからだ」
左側の席の前端に並びたる、威儀ある紳士とその老母とは、顔を見合わせて迭いに色を動かせり。渠は質素なる黒の紋着きの羽織に、節仙台の袴を穿きて、その髭は弁者より麗しきものなりき。渠は紳士というべき服装にはあらざるなり。されどもその相貌とその髭とは、多く得べからざる紳士の風采を備えたり。
弁者は仔細らしく煙を吹きて、
「滝の白糸というのはご存じでしょうな」
乙者は頷き頷き、
「知っとります段か、富山で見ました大評判の美艶ので」
「さよう。