후리가나로 읽는 일본 고전
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きぶつどうじけん
鬼仏洞事件
海野 十三
海野 十三의 鬼仏洞事件(きぶつどうじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,468자 · 30화면
われわれは四五メートル離れたこのへんに固っていた。これは、お前方の提供した写真にも、ちゃんとそのように出て居る」
陳程長老は、手にしていた白墨で、欄干の下に、大きな円を描いて、
「こんなに遠くへ離れていて、顔の首を斬ることは、手品師にも、出来ないことじゃ。それとも出来るというかね。はははは」長老は、勝ち誇ったように笑った。
帆村探偵は、別に周章てた様子も見せなかった。彼は、長老の方に尻を向けて、顔の倒れていた場所へ近よった。
「ほう、ちょうどこの水牛仏の前で、息を引取ったんだな。水牛仏に引導を渡されたというわけか。すると顔は、丑年生れか。ふふふん」
帆村は、いつもの癖の軽口を始めた。そして手にしていた煙草を口に啣えて、うまそうに吸った。
「おい、こら。煙草は許されないというのに。さっき、あれほど注意しておいたじゃないか」
長老陳程が、顔を赤くして、とんできた。
「ほい、そうだったねえ」
帆村は、煙草を捨てた。火のついた煙草は、しばらく水牛仏の傍で、紫煙をゆらゆらと高く、立ちのぼらせていた。
そのとき帆村は、なぜか、その煙の行手に、真剣な視線を送っていた。