후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
見たような顔! 見たような顔!――咄嗟に、眼まぐるしい思案が、壁辰の頭脳を駈けめぐった。と! 思い出した! ぴイン! と来たものがある。そうだ! この元日に西丸御書院番組与頭、戸部近江之介を叩ッ斬って、その生首を御番部屋へ投げ込んで逐電して以来、今まで土中に潜ってでもいたか、頓と姿をくらましていた――神尾喬之助! ううむ、この日頃、きつい御詮議で、詳しい人相書が廻って来ているのだ。
あの人相書とこの若造!
服装かたちこそ変っているが、おれの眼力にはずれはねえ。それに、それほどの美男が、いくら江戸は広くても、そうざらにあるはずはない。そうだ! この奴こそ、いま江戸中の御用の者を煙に巻いている神尾喬之助というお尋ね者に相違はねえのだ――! と、気が付いた途端、一時ははっ! とした壁辰も、ふところ手のまま身構えていた身体をゆるめて、ちょいと、口尻に薄笑いを浮べた。
野郎! 百年目だッ! この壁辰が、御用十手を呑んでることを、知って来たか、知らずに来たか――この、蟻一匹逃がさねえ見張りの真ん中へ、しかも、人もあろうに、黒門町の壁辰のところへ面ア出すとは、飛んで火に入る夏の虫てえやつで、いよいよこいつの運の尽きだ――壁辰は、黙ったまま、じイッ! と、焼くように、喬之助の眼を見据えた。