후리가나로 읽는 일본 고전
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まと
魔都
久生 十蘭
久生 十蘭의 魔都(まと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 293,999자 · 578화면
なるほどルーブ・ベース一人ではない、十五人ばかりの紅毛人……、そのうちの半分はまだうら若い淑女で、妙な胡坐をかいて盆茣蓙を囲みながら、しきりに金切声を上げている。この連中は外交団の中でも、選りに選った粋な連中で、その中には麻布のさる大使館の、伊達者と名を取った有名な参事官の顔も見える。
参事官の隣に投げやりな格恰で胡坐をかいているのは例の川俣踏絵、夜会服の裾から形のいい膝小僧を覗かせ、焦ら立たしそうに貧乏ゆすりをしている。ひどく際どい風体になっているのも気のつかないふうで、眉根に皺を寄せたり唇を噛んだり、なにさま、ひどく屈託ありげな態。
第四回、虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会をし、これもその足でここへやって来たものと見え、その時のままに皺だらけの夜会服を着ている。
上の空の様子で機械的に賭ったり取ったりしていたが、急に膝の前の紙幣を手提袋の中に納い込み、巧みに膝の下へ押し込まれていた参事官の足を無情なく跳ねのけると、物憂そうな身振りで立ち上り、次の間の、岩井がいる囲爐裡ばたへやって来る。
手荒く手提袋を投げ出し、グッタリと岩井の横に坐り込む。