후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(一)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,100자 · 523화면
けれど、もとより、その暴と権力が、横行し濶歩した時代。天堂一角のごとき、暴をもって禄を食み、暴をもって誇りとする原士気質が、そんな条理に耳をかすべくもない。
「よし! 間答無用」
こういうと、彼は、もの蔭から手を振って、
「それッ、江戸の廻しもの唐草銀五郎、またしきりにそこらを嗅ぎまわる天満浪人や、手先の犬どもを、一網打尽にしてしまえ」
「あっ」というと、ムラムラと動いた覆面の影が、一度に八方から喚いてかかる。
「何をッ」といったのは、万吉であろう、寄ってきたのを、真ッ先に、イヤというほど十手で撲りつけた。
おお! ええ! ともつれあう声の乱打ち。人と人、剣と剣が、ただ真ッ黒に渦巻いた。
雨は少し小やみになって、チラとほころびた乱雲の隙間から、カーッと空の明るみが射し、一瞬、目ざましい剣の舞を描いてみせた。
だが、雲の閉じるとともに、それもまたたく元の闇――、修羅の叫喚、吹きすさぶ嵐。
しばらくすると、その渦の中から、
「ううむ、残念!」一八郎の絶叫が聞こえた。
「あっ、だ、旦那」
「万吉、拙者にかまわずここを落ちろ」
「逃がすな、あいつを!」
群がっていた人数が二ツに割れた。