후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(一)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,100자 · 523화면
「しめた」とも思わず、何気なく引っ掛けて持ち上げると、偶然、四角な板がポンと開いた。階下を隔てている天井裏、そっと降りて見ると、荷抜屋の贓品がだいぶ隠匿してあった。
そんな物には目もくれない。明りのさしている方へ、猫のように匍い出した。と、一段低い所に、金網張りの欄間があって、ひょいと覗くと下の部屋も人間もすッかり見える。
何をしているのかと思うと、三次を初め仲間の輩が、きれいな札を撒き散らし、小判小粒の金銀を積んで、和蘭陀加留多の手なぐさみをしている。
「何だ、この音か……」と馬鹿げてしまったが、下で夢中なところを幸いに、万吉そのまま寝そべって、一応彼らの人相をよく見覚えておくのも無駄ではなかろうと考えた。
頭数は五人である。店者風の由造、東条隼人と呼ばれる侍、十徳の老人、為という若者、それに甲比丹の三次、中でも三次は、潮焦けのした皮膚に眼の鋭いところ隼という感じがする。
「どいつもまるで血眼だ。ウム、この分では明日は疲れる、その隙に天井裏を引ッ剥いで逃げ出すには究竟だ」とは万吉がうなずいた腹の底。
案の定、慾心の修羅場はなかなかやまなかった。鶏鳴を知らず、陽が照りだしたのを知らず、とうとう明日になっても、蝋燭を継いでそこだけの夜を守り、いよいよ悪戯がたけなわになる。