후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(一)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,100자 · 523화면
ところが、御城番、町奉行、所司代誰あって耳を藉す者なく、彼の上書は嘲笑の種となって突ッ返された。つまり、どれもこれも事勿れ主義。
「そんな馬鹿げた後ろ楯にはなりますまい。阿波は松平の御姓を賜わり、代々、将軍のお名の一字をいただくほどな家筋じゃ」
「だからいけない!」鴻山はいよいよ説を持した。「それほど、阿波の力が大きいのだ、将軍家でも怖れているのだ」と、周囲に構わず、俵同心に探りの手を入れさせた。が、その活動に移らぬうちに、二人は譴責! 出仕に及ばず――という形式をとられた。
「二人とも天狗が過ぎた」「名声に酔って、いわゆる妄想狂になったのだろう」などと喧しい周囲の侮声に耳を掩って、鴻山と一八郎はなおその信念はまげず、それから七年、ただ阿波の内情を探ることにのみ腐心してきた。
重宝なのは目明し万吉。
彼は身分が軽いので、咎めもなく、今でも東奉行付きで、十手をとっているところから、何か阿波のことを聞きこむとすぐ知らせてくる。今では二人にとってまたなき忠実者だ。
その万吉が行方知れず――常木鴻山も驚いた。一八郎は、今放した鳩を手づるに、彼の居所を突きとめて見せるといった。