후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
家鳴りのあとは一そう陰森として、宏大な殿中は、それっきりミシリともしなかったが――やがて何事だろう?
西曲輪の廊下から武者走りの方へ、家中のもの誰彼となく、一散になだれだした。その物々しさが、天変のあった直後だけにことさらただごとでなく思われる。
「にわかに物騒がしいが?」
と三位卿も襖をあけ、次の間を出て内廊下の一端へ飛びだした。
続いて、阿波守も席を立ったので、啓之助はそれを幸いに、誰よりも早く、庭手へ下りかけようとすると、そこへ作事奉行の中村兵庫、城普請の棟梁益田藤兵衛、そのほか石垣築の役人などが、落ちつきのない顔色でバラバラと、重喜の面前へきて平伏した。
常なら、近習、または表役人を通じて謁すべきなのに、いきなり、各※(二の字点、1-2-22)作事支度のわらじばきで、庭先へ平伏したのは、よほど何か狼狽しているとみえる。
「なんじゃ兵庫! おお、益田藤兵衛! そちの面色もただではないぞ」
廊下に立って、重喜が声を励ますと、中村兵庫、おののきながら、急変を知らせた。
というのは、この二人が責任をもつ作事のことで、こんど新たに築きかけている城南の捨曲輪、その水堀から積み上げた大石の堆層が、どうしたのか、今俄然としてくずれたため、上の桝形へ建築しかけている出丸櫓の一端まで、山崩れのごとく濠へのぞんで落ちこん