후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
それをひろげながら、
「今から五十三日前の暴風雨の夜から後に、こういう男女の死骸が、御領内の沿岸へ上がったことはないか。あるいは、無智の漁師などが、曲者に騙られて匿っているような様子はないか、また、巧みに変装して御城下などにまぎれ込んでおるようなことはあるまいか、どうか、入念に至急、お調べを願いたい」
と、むずかしい注文を持ちこんだ。
桐井角兵衛は罪人の揚屋を預かり、手代手先の下役を使って、阿波全土の十手を支配している役儀上、いやとはいえないで、すぐに人相書を十数枚複写させ、それを美馬、海部、板野、三好などの各地の配下へ持たせて、しらみ潰しに各村を調べさせた一方、代官所の手先に命じて、城下はいうに及ばず、阿波の沿海、残るくまなく捜索させた。
叩けばほこりの道理で、その結果いろいろな報告が集まった。だが、ひとつとして取るに足るような手がかりはなかった。
ただ、あの暴風雨から数日の後、徳島より南の燧崎に、一枚の渋合羽が流れついたということと、まるで方角違いな、富岡郷の山林の中に、日数をへた男女の死骸が抱き合って朽ちていた、という二つの事実があったが、それも深く探ってみると、いずれも縁のない暗合に過ぎない。