일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

なるとひちょう

鳴門秘帖(三)

吉川 英治

吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면

아오조라 문고

「ウム」

「事件は今夜だという気がするが、もし夜が明けたら、おれはそこへ潜っているから、帰らなくっても、心配してくれるな」

「承知した、安心して探ってきねえ」

そう返辞をする声は、弦之丞とお綱を剣山の手まえまで見送って星越から土佐境へ逃げた、日和佐の棟梁大勘であった。

「おれも若布採りに化けすまして、幾日でも鳴門の辺をウロついている」

「ウム、若布採りは思いつきだ」

「変ったことがあったら合図だぜ」

「合点だ、忘れやしねえ」

男は綱にすがって絶壁に足をかけ、ひと握りずつ手繰ってゆく。

ふりあおいでいる大勘は、腋の下に冷たいものを感じた。

飛沫の霧と、強い海風は、綱にすがってのぼる男の裾を吹き払って、かれの努力をさえぎっている。

その男?

かれは天満の目明し万吉だ。

弦之丞とお綱とが、阿波へわたる船出の間際に、猫間川に兇刃をあびて、桃谷の家にむなしく怨みをのんでいた万吉。

その後――。

腰、肩、二ヵ所の深い太刀傷も、平賀源内の外科の治療をうけて、思いのほか早く癒えた。

かれは弦之丞がお吉に残していった手紙から、体が本復するとすぐに四国屋のお久良をたずねた。

そこには、お三輪と乙吉が、預けられていた。