후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
そして私という者が、たえず影にいて、それを監視してまいったのですから、さすがの悪魔孫兵衛も、あれで、自分の思う悪事を百にひとつもやれなかったのでございます。
孫兵衛の悩み。
十夜頭巾の呪縛。
もう、これで、皆様にも、すべてお分りでございましょう。
けれど私は、孫兵衛の永い間の苦痛よりも、その悩みを子に与えて、かれを改悟させようとした、イサベラ様の臨終のお心持を、お察し申さずにおられませぬ。
信仰の力もございましょう。しかし、女親の愛、ことに悪人の子をもったイサベラ様、深い慈愛をお見せ下さいました。弦之丞殿の手にかかって、孫兵衛はついに無残な死を遂げましたようなものの、もし、愛の呪縛がなかったら、もっと世の中に悪名を売り、一族を亡くして、その身も、刑吏の錆槍でえぐられたに違いありますまい。
慾でかかった仕事とはいい条、恩義のある阿波方に組して、これ以上の悪名をのがれただけでも、母親のお心に届いております。
で……手前、孫兵衛の首を郷里に持ち帰り、龍耳老人や七家の衆に、この次第をつぶさに話し、白金の笄は、イサベラ様の墓石の下へお返しいたしたいと存じますので。