후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,957자 · 114화면
あやしげな呼子の音に、万吉はぎょッとしてお綱に目くばせした。そして高札の前を離れるやいな、のめるようにもちの木坂を駈け上がった。
とたんに崖の両側からバラバラと飛び下りて来た野袴の武士、前をふさいで十人あまり、いずれも厳重な草鞋がけ、柄頭をそろえて、
「待てッ」
坂の上から押しかかって、二人を前の場所まで突き戻してきた。
とみれば、中腹の平地にも、三々伍々の人影が草や石に腰を下ろして、その光景を眺めている。都会の武士らしからぬ言語風俗、まぎれもなくこの者たちは、阿波の国から急行してきたか、あるいは命をうけて安治川の阿州屋敷から出張ったものか、いずれにせよ蜂須賀の原士なるには相違ない。
「おい! こっちへ――」
ヌッと立ってさしまねいたのは、最前呼子を吹いた原士、坂の上から押し戻してきた者たちへこういって、一同草原のまん中に待ちかまえていると、お綱は利腕を取られ、万吉は万吉でその襟がみをつかまれたまま、否応なくそこへ取り囲まれてきた。
「貴様だろう! 江戸表から阿波へまぎれ込もうとしてきた目明しの万吉はッ。ウヌ、そこにいるのこそ見返りお綱という女に違いない。