후리가나로 읽는 일본 고전
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
内藤 鳴雪의 鳴雪自叙伝(めいせつじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,693자 · 377화면
十三年に東京へ来てから十年ぶりであったので、故郷とはいえ、諸事珍らしくもあり、また人々にも歓迎された。それから翌廿三年には妻子を松山から東京へ迎えたが、この時は私自身讃岐の丸亀まで行って、そこへ妻子を呼び寄せ、松山までは行かなかった。行くと数日の逗留ではとても知人に接する暇もなく、むしろその厚意に負くからである。この丸亀は折から妻の妹の夫、また私にも父方の従弟に当る菱田中行が基督教の宣伝のため来ていたので、そこへ止宿した。なお長女順も昨年同郷の山路一遊に嫁して、一遊は香川県の師範学校長を勤めていたので、順女もこの丸亀まで来て面会した。それから東京へ着いては、前年から旧藩主久松伯爵家より嘱託せられていた常盤会寄宿舎監督のその役宅へ一同住う事になった。この寄宿舎は本郷真砂町にあったのだが、間もなく私は弓町一丁目に借宅してそこへ一家を構えた。ついでにこの常盤会寄宿舎の事を少々話せば、従来郷里松山から学問の修業として出て来る書生は随分多いが、普通の下宿に居ては費用も嵩み、どうかすると遊び癖も付くという事を、旧藩主久松伯爵家にも憂えられて、廿年の末に右の寄宿舎を設け、彼らの書生を収容さるる事になった。