후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
翌日その室を見たら、取散らしたままになっていたから、遁れたのではありますまい、とのことでした。あたら才分はありながら終をよくしなかったのは惜しいことでした。
祖父が病を押して江戸からお国へ帰る途中、近江の土山で客死せられたのは、文久元年のことでした。長兄が生れる前年です。ですから私たち兄弟の誰も祖父の顔を見ていません、写真もないのですから。
祖父の容姿のよかったことは前に書きましたが、その歿後、祖母には経済の才があると、兼ねて聞えていたのでしたから、再縁を勧める人が多い内に、藩でも有名な富豪の某家から是非にと望まれました。森の家はもともと資産などないのでしたので、応分の補助をする、後嗣も生まれて御家庭の心配もあるまいから、どうか来てもらいたいと、断っても断ってもいわれます。ついには祖母の里方、長州鷹の巣の木島家までも手を廻したので、心弱い里方の父もその応対に困り果てましたが、その時祖母が、「先様には何の申分もありませんが、亡夫より男ぶりが悪いから御免を蒙りましょう」といわれたので、仲介者も口をつぐんだとのことでした。もとより口実だったのでしょうけれども、聞く人もそれを怪まなかったのです。