일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면

아오조라 문고

などを初号から揃えて綴じて、大事にして置いたのです。大正十一年七月にお兄様がお亡くなりになった後で、全集を出すことになって、その合本を平野万里氏が借りに見えました。何だか気が進みませんかったが、たって仰しゃるので、お兄様のためとあきらめてお貸ししました。五十九冊を製本したのを、重たそうに下げて門をお出になるのを見送りました。全集は大正十二年の八月までに七冊出ましたばかりで、あの大震災になったのです。暫くはただごたごたと暮して、何を考えるひまもありませんでした。私の家は山の手で地盤が堅いとかいう事で、瓦の一部が落ち、壁に破目が出来た位で、さしたる障りもありませんでした。団子坂のお家も無事でした。その後お嫂様にお目にかかった時、「去年御病気の終りの頃、こんな騒があったなら、どんなにお気の毒な思いをしたでしょう」と、お話した事を思い出します。

翌十三年十月全集の第二巻が出ました時、平野氏の書かれた編纂後記に、

本書第一巻を出してより一年有半、蒐集及整理漸く終を告げ、今や本巻並に之に続くべき第三巻を印刻する運びとなれるは編者の最も喜ぶ所なり。如何と言ふに其間に昨年の大震大災あり、我が寓亦その禍を免る能はず、為に材料一切を挙げて烏有に帰せしめたる事実あればなり。