후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かもりょう
鴨猟
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 鴨猟(かもりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,460자 · 3화면
寒中、東京湾内には無数の鴨がいる。向う岸、姉ヶ崎から木更津辺の沖合には、幾千となく群をなしているし、手近なところでは、新浜御猟場沖合に、数十の群が散在しているし、其他、二三羽、四五羽の遊離群は、殆んど湾中を点綴してるといってもよい。
それらの鴨をねらって、発動機船を乗り廻すのである。以前は、鴨は艪の音をしか知らず、モーターの音には遠くから逃げ立ったものだが、近年、湾内に発動機船の往復頻繁になってからは、わりに近くまで寄せるようになった。禁物は帆である。帆というよりも、水面に映る帆影である。
五時頃、遅くも六時頃までには、猟地近くへ達しなければ、本当の楽しみは味えない。朝靄にとざされたなだらかな海面では、発動機の響きも、夢に包まれたような軽快さを持つ。水平線から直射する朝日の光ではなく、ぽーっと白んでくる明るみに、靄が淡くとけこんでいって、ひたひたと湛えてる海面に、黒一点、また一点、鴨の姿が見えだしてくる。鴨に交って、或は離れて、雁もいる、鵜もいる。鴎が空中低く飛んでいる。
鴨の群へなるべく近くまで寄せるのが、運転の技巧である。寄せきって、ぱっと飛び立つところを、待ちかまえていた銃手がターンと発射する。