후리가나로 읽는 일본 고전
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おうむぐらかえくびでんせつ
鸚鵡蔵代首伝説
国枝 史郎
国枝 史郎의 鸚鵡蔵代首伝説(おうむぐらかえくびでんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,083자 · 26화면
刹那、匕首が閃めいた。綱五郎が抜刀て飛びかかったのである。再度悲鳴が聞こえた時には、生首を銜えた男の手に、血まみれの匕首が持たれ、その足許に綱五郎が斃れていた。その咽喉から迸っている血に浸り、床の上に散乱しているのは、昨日、お篠が主屋の奥座敷で洗っていた、十個の代首と、その首の切口の蓋が外れ、そこから流れ出たらしい無数の甲州大判であった。
恐怖から恐怖! ……賊に襲われる恐怖からは危うく助けられたが、殺人の悪鬼の出現に、戦慄のどん底へ落とされた菊弥は、床の上へ坐ったまま、悪鬼の姿を、両手を合わせてただ拝んだ。そういう菊弥を認めたのか認めないのか、仮面のような獅子顔を持った男は、胸の上の女の生首を揺りながら、よろめきよろめき、切り抜かれた壁の方へ歩いて行った。そうして、その男が落とし、落ちた床の上で、なお燃えている手燭の燈に、ぼんのくぼを照らし、壁の穴から出て行った。
手燭はまだ燃えていた。代首を利用し、その中へ、先祖より伝わる、幾万両とも知れない大判を隠し入れ、首を洗うに藉口て、毎年一度ずつ大判を洗い、錆を落とすところから、鋳立てのように新しい甲州大判! それが、手燭の光に燦然と輝いていた。