후리가나로 읽는 일본 고전
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きいろいばん
黄色い晩
小川 未明
小川 未明의 黄色い晩(きいろいばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,173자 · 13화면
昼でも彼は臥ろんでいる。いつ行って見ても彼はごろりと臥ろんで何かむしゃむしゃと食べていた。
「周さん鳥が来たから指しておくれよ。」と沢山鶸が裏の松林に来た時に行って頼んで見たが、
「厭だ。」といって受け合なかった。
彼の家というのは三軒長屋の中である。去年あたりまで天理教の行者が住んでいたのであった。
その行者というのは、頭の禿げた目尻の垂れた口軽な、滑稽じみた男であったがたえず信者を集めて、加持祈祷をしていたので、今周蔵のいる家がその神様を祭った場所である。行者は西隣に住んでいた。今一軒の家には小学校の教師が住んでいたが、今でも尚お住んでいる。
その頃周蔵のいる家の前は、往来に出るまで圃の中に細道があって、その道の両側に樫の木や、榛の木や、桜の木や、椿の木が植られてあり、木の根には龍の髭が植られてあった。私はよくこの木の下に来て龍の髭に生る青い実を他の多くの子供等と共に争っては取ったものだ。真夏の時分には樫の木の葉がちらちらと日光に輝いて赤い実が葉隠れに見え、蜻蛉が来ては頭の上をぐるぐると舞っているのを独り欲しそうにその木の下に佇んで、赤い実を見上げていたこともある。