후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんをあびるおんな
黄金を浴びる女
野村 胡堂
野村 胡堂의 黄金を浴びる女(おうごんをあびるおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,350자 · 22화면
吹屋町の屋敷へとお駒の望み
「お駒さん、それは無理だ、相沢さんは、お前を捨てる積りもなく、厄介払をする積りで拵えた細工でも無い――」
「解って居るよ権の字、だから、私は自分の勝手であの後藤の瓢箪野郎のところへ行くんだ、私は自分の身を捨てて江戸中のいや日本中の困って居る人を救えや宜いんだろう、相沢さんが何んだい」
「…………」
「さア、帰ったらそう言っておくれ、相沢さんには、私の方から切れてやるって」
お駒は立上って、夕明りのほのかに射して来る窓へ寄りました。其処には鏡台が一つ、上へ掛けた被いを取ると、磨かせたばかりの鏡の中に、少し腫っぽくはあるが、涙に洗われて反って美しくなった自分の顔が映ります。
もう、後藤三之丞が、お詣りに来る時刻だったのです。
吹屋町の屋敷へとお駒の望み
「あら、後藤様」
「大層今日は愛想が好いな、お駒」
「誰も居ないから」
「ウ、フ、フ」
金座の後藤三右衛門の倅三之丞、少し病弱で青白くはありますが、何処から見ても、立派な若侍です。供の者が一人、それを店先に休ませて、自分だけは、例の通り、ズイと奥へ通ります。
「それに、いつもより綺麗に見えるのは何う言うわけだ」
羽織の裾を払って、長いのを側へ置くと、扇を斜に、少し気取った構になるのでした。