후리가나로 읽는 일본 고전
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こうちょうのなげき
黄鳥の嘆き
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 黄鳥の嘆き(こうちょうのなげき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,792자 · 82화면
或者は、鉱脈を掘り当てる為だといい、或者は温泉を掘る為だといい、或者は登山鉄道でも敷くつもりではないかといった。然し、野村はそんな浮説を全然信用しなかった。というのは、二川重明は鉄道とか温泉とか鉱山とかいう企業などには、少しも興味を持たない人間なのだ。又、登山などには、全然趣味がなく、恐らく五百メートル以上の山に登った事さえないだろうと思われるのだ。然し、野村にも、そんな男が何故急に日本アルプスの雪渓を掘り始めたかという理由は全然分らなかった。
だから、第二の質問には、単に分らないと答えるだけだった。
第三の質問は一番不愉快だった。この質問を受けると、野村はハッとせざるを得なかった。
何故なら、野村も実は二川が発狂したのではないかと、私かに危懼の念を抱いていたからだった。
二川は以前から痩せた方で、変に懐疑的なオド/\した人物ではあったが、色白の細面にはどこか貴族的な品位があり疑り深そうな大きな眼のうちには、同時に考え深そうな哲学者の閃めきがあり、時に物怯じのする態度のうちにもどことなく悠揚迫らざるものがあったが、この二三年来、それらのものが全く一変して終った。