일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こくしかんさつじんじけん

黒死館殺人事件

小栗 虫太郎

小栗 虫太郎의 黒死館殺人事件(こくしかんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 296,741자 · 584화면

아오조라 문고

「オヤオヤ支倉君、君は津多子の故智を忘れたのかね。では試しに、屍室の扉を開かずにおこうか。そうしたらきっとあの男は、僕等の帰った頃を見計って、横廊下に当る聖趾窓から抜け出すだろう。そして、大洋琴の中にでも潜り込んで、それから催眠剤を嚥むに違いないのだよ。サア行こう。今度こそ、あの小仏小平の戸板を叩き破ってやるんだ」

こうして、法水はついに凱歌を挙げ、やがて、中室の奥――聖パトリックの讃詩を刻んである屍室の扉の前に立った。彼等三人には、すでにレヴェズを檻の中に発見したような心持がして、その残忍な反応を思う存分貪り喰いたいのだった。ところが、恐らく内部から鎖されていて、武具室にある、破城槌の力でも借りなければ――と信じられていたその扉が、意外にも、熊城の掌を載せたまま、すうっと後退りしたのだった。内部は、湿っぽい密閉された室特有の闇で、そこからは、濁りきっていて妙に埃っぽい、咽喉を擽るような空気が流れ出てくるのだ。そして、懐中電燈の円い光の中には、はたせるかな、数条の新しい靴跡が現われ出たのだった。その瞬間、闇の彼方にレヴェズの烱々たる眼光が現われ、彼が喘ぎ凝らす、野獣のような息吹が聴えてきた――と思われたのは、彼等の彩塵が描き出した幻だったのだ。