후리가나로 읽는 일본 고전
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くろねことみ
黒猫十三
大倉 燁子
大倉 燁子의 黒猫十三(くろねことみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,366자 · 29화면
軈て、後に靴音が近づき、扉が開いて、シートにどッかりと腰を下す音がした。皆黙々としていた。
ハンドルを握っている彼女の顔は真蒼で、引きしまっていた。辰馬銀行に着くまで、誰も一言も口をきかなかった。車が停った時、本庄は始めてそっと後を向いて見た。辰馬久は目隠しをされ、猿轡をはめられ、両手を縛られていた。シークな彼が、この時位物哀れに見えたことはなかった。
辰馬は宮岡警部と、ピストルを手に持った十三との間に挟まれながら、行員出入口から、銀行内に入って行った。本庄は張番を命ぜられたので、暗い横町に立って居た。預った黒猫をしっかりと胸にかかえ、その柔らかい毛並を撫でていると、どこかに彼女の移香を感じたので、彼は思わずミミーを抱きしめて、頬ずりした。
その時、突如、静寂な往来に沢山な靴音が聞えたので、彼は本能的に身を転じ、暗い蔭にひそんで様子を覗った。一かたまりの黒い人影は飛ぶように近づいて来る、警官らしい。先頭に立って馳けつけたのは、意外にも銀行内に入っているはずの宮岡警部の顔であった。本庄は驚いて、街燈の灯に透して見直そうとした途端、警部は部下を顧みて、