후리가나로 읽는 일본 고전
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くろとかげ
黒蜥蜴
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黒蜥蜴(くろとかげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,633자 · 215화면
あの繃帯を中耳炎といわれて信用してしまうなんて、おかしかったでしょうね」
黒衣婦人は一種異様の感動にうたれ、彼女のお尻の下に横たわっている人物が、敵ではなく恋人ででもあるかのような、奇妙な錯覚を感じていた。
「ウン、まあね。ばかすつもりでばかされていた君の様子は、少しばかり愉快でないこともなかったね」
世にも不思議な会話が、ここまで運ばれた時、突然ドアがひらいて、事務長姿の雨宮潤一がはいってきた。彼は室内の異様な話し声に不審をいだいたのだ。
「黒トカゲ」は相手が物をいわぬうちに、素早く唇に指を当てて合図をした。そして潤一青年をソッと手招きすると、そばの卓にあったハンド・バッグから鉛筆と手帳を取り出して、口ではなにげなく明智に話しかけながら、手はいそがしく手帳の紙の上を走った。
(手帳の文字)コノイスノ中ニ明智タンテイガイル。
「それじゃもしや、S橋の河岸で、妙な叫び声を立てたり水音をさせたりしたのも、あんたの仕業じゃなかったの?」
(手帳の文字)ハヤクミンナヲ呼ベ。丈夫ナ縄ヲモッテコイ。
「お察しの通りだよ。あの時君が油障子から顔を出しさえしなければ、こんなことにはならなかったかもしれないぜ」