일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

くろとかげ

黒蜥蜴

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 黒蜥蜴(くろとかげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,633자 · 215화면

아오조라 문고

塀は破れ、門柱はかたむき、門内には雑草がボウボウと生え茂った、化物屋敷めいたあき工場だ。むろん燈火などは一つもないので、黒衣婦人は用意の懐中電燈を点じて、ソッと地上を照らしながら、雑草をふみしだいて先に立つ。そのあとから、眼かくしされた早苗さんの背中を抱くようにして、職工服の雨宮青年がしたがって行く。

門から五、六間行くと、大きな木造の建物がある。懐中電燈がその建物の側面をスーとなでるように通り過ぎた。たくさんのガラス窓。だが、そのガラスはみな破れ落ちて、満足なのは一つもない。黒衣婦人は建物の破れ戸を、ガタピシひらいて、クモの巣だらけの内部へとはいって行く。

懐中電燈が、こわされた機械類、天井を這うさびたシャフト、動輪、ちぎれたベルトなどを、次々とかすめて、最後にとまったのは、建物の一隅、監督者の事務室とおぼしき小部屋であった。

三人はそこの破れたガラス戸をひらいて、板ばりの床にあがった。

「トントン、トントントン、トントン……」

黒衣婦人の靴の踵が調子をつけて床を蹴る。まさかありふれたモールス信号ではあるまい。だが、何かの信号には違いなかった。