후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ねずみとはとむぎ
鼠と鳩麦
宮本 百合子
宮本 百合子의 鼠と鳩麦(ねずみとはとむぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,253자 · 5화면
指紋が綺麗に流れていて、その間に小さい島のように一つだけ楕円形に光ったところが残っている。
おや、こんなものが出来たと心付いて眺めた時より、おや消えていると思ったときの方が何だかびっくりした。薬を教えてくれた人にお礼がてら魚の目のことを話したら、
「それは、鳩麦のせいですよ」
とはっきり云われた。では盲腸のしこりも、魚の目のようにとかすのかしら、何だか気味が悪いと笑った。
鳩麦というものだけ買って、戸棚に入れたまま何月か経った。買ったときの私のつもりでは、其れを田舎に暮している私の姑にあたる人に送るつもりだった。まだかっちりと若々しくて、黒い耀いた眼ざしをしているそのひとは、指にたこのようなものがあって、ちゃんとした装などのときは袂のかげにそっちの手を置くようにしているのであった。
ところが鳩麦だけの飲みようが私に分らない。売った店にも判らない。飲みすぎて、どこかが薄くなりでもしたら可怖い。それでつい送らずじまいになっていた。
昨夜、友達が来ているとき、私が座っているうしろの戸棚の中で、盛に鼠が何かをカサコソ云わしている。なんなのだろう。襖をあけた途端、その中につみ重ねてある雑誌類の上を渡って棚の仕切りの間に消えかかっている鼠の尻尾の先が見えた。