일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなのひょうげん

鼻の表現

夢野 久作

夢野 久作의 鼻の表現(はなのひょうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,303자 · 141화면

아오조라 문고

ダメス王の鼻の前には一基の天秤がありまして、豹の頭を持ったマスピス神が鼻の罪量を計るべく跪き、その直ぐうしろには記録係タータが矢立てを持って、眼を瞠り耳を澄まして突立っております。その又うしろには頭が鰐、身体が獅子、尻は河馬という奇怪な姿の魔神ラマムが、罪の決定し次第に鼻を喰べさせてもらおうと待ち構えております。

これ等はすべて、この空前絶後の鼻の裁判開始前の光景であります。

やがて正面上段の白雲黒雲の帳が開かれますと、水晶の玉座の上に朝の雲、夕の雲、五色七彩の袖眼も眩く、虹霓の後光鮮かにホリシス神が出現しまして、赫燿たる顔色に遍く法廷を白昼の如く照し出します。同時に正面中央の二名の判官が立ち上って、「鼻の裁判開廷の理由書」を同音に読み上げます。

「被告ダメス王の鼻は、王の顔面の静的動的両表現界の中央に位し、王の存命中傲然として何等の動的表現をなさむ。王の眼、眉、口等が無量の動的表現を以て王の知徳を国民に知らしむべく努力したるにも拘らず、国民の尊信は悉く王の鼻にのみ集中せり。その状恰も王のすべての表現の功を奪えるに似たり。凡そ無為徒食して他の功労を奪う者は重罪者たるべき事、神則人法共に知るところなり。