후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
どんてん
21世紀の日本人へ 永井荷風
永井 荷風
永井 荷風의 21世紀の日本人へ 永井荷風(どんてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,356자 · 51화면
※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)頭に何を悟らむ寺の庭
○
枯葉のことを思うと、冬枯した蘆荻の果てしなく、目のとどくかぎり立ちつづいた、寂しい河の景色が目に浮んでくる。
鐘ヶ淵のあたりであった。冬空のさむ気に暮れかかる放水路の堤を、ひとりとぼとぼ俯向きがちに歩いていた時であった。枯蘆の中の水溜りに、宵の明星がぽつりと浮いているのを見て、覚えず歩みを止め、夜と共にその光のいよいよ冴えてくるのを何とも知れず眺めていたことがあった。何年前の事であったやら。今思返して、その年の日誌をくり開いて見ると、詩のようなものが書いてある。
蘆の枯葉蘆の枯茎
蘆の枯穂ももろともに
そよげる中の水たまり
短き日あし傾きて
早や立ちこむる夕霞
遠き眺のけぶれるに
水のたまりに黄昏の
名残の空のたゞよへる
鏡のおもに星一ツ
宵の明星唯一ツ
影あざやかに輝きぬ。
風さつと袂を吹く時
見渡す枯蘆俄にさわぎ
眠りし小鳥も飛立つに
よどみし水に明星の
影は動かず冴え行きぬ。
さびしさ悲しさ騒しさ
その底に一つ動かぬ星の影。
わかき人は望の光
平和の光と見もやせむ。
されどわれ既に幾たびか
まどはしの影を追ひけん。