후리가나로 읽는 일본 고전
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どんてん
21世紀の日本人へ 永井荷風
永井 荷風
永井 荷風의 21世紀の日本人へ 永井荷風(どんてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,356자 · 51화면
余は家に置いてある人力車に乗って一走り走らせると、わけなく、絵画的な群集の雑している真直な広い街路、また狭い町の只中に達することができる。それ故余は都会生活の煩累なくしてしかも万事に便宜な田舎の生活をする事ができるのだ。日が暮れるとあたりは全く田舎の村のように静になって、門外を過る按摩の声と、夜廻の打つ拍子木の響が聞えるばかり。空気はいつも清涼で、人口の多いにも係らずどこの家でも炭火の外に燃すものがないから従って烟突というものがないため、山岳中の女王とも称すべき富士の山は六十五マイル隔っているけれど、毎日西方の空に雪を戴いたその頂上を見せている。今日この頃の時節は日本では厳寒の最中なので花の見られる時ではなく、夜の寒さは庭のささやかな蓮池にも厚い氷をはらせるのであるが、それでも薔薇と椿の花を絶すことはない。またさまざまなる常磐木は、日本の風土に馴れた蘇鉄や竹などと一緒になって、四季不変なる緑色の着物を着ている。春を待って紅白の花をつけるはずの梅と桜の梢はまだ裸のままで一枚の葉さえもない。(略)
わたくしがまだ焼かれずに麻布の家にいた時であるからこの記事に少からず興を催したのである。