후리가나로 읽는 일본 고전
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アイえきのいちや
I駅の一夜
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 I駅の一夜(アイえきのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,480자 · 10화면
もう二時間待って、その次の青森から来る上野行にやっと乗ることは乗ったが、それがまた満員で、漸くデッキの所に割り込ましてもらったくらいであった。初めのうちはどうにか我慢していたものの、夜に入ると共に風は冷くなるし、脚は疲れてくるし、このまま上野まで立ち通しではどうにも身体が持たないような気がして来た。
車掌に相談してみたら、I駅で下車して一泊すれば、明朝早く始発の上野行が出るから、それに乗ればすいているだろうとのことである。但し宿屋は今からではむつかしいかもしれないがという。しかしとうとう我慢し切れなくて、思い切ってI駅で下りてしまった。夜の九時過ぎのことで、しかも燈火管制のやかましい最中のこととて、何処も此処も真暗である。それに雪がまた少し強く降り出して来ている。
とりあえず闇の中を駅前の交番まで辿りついてきいてみたが「さあ、今頃になって宿は無理でしょうな」と巡査は極めて冷淡である。戦時研究の大事な要件で上京すること、途中の不測の災害でこういう始末になったことを説明しても、戦時研究員などというものには全然縁がないらしく、てんで相手にしてもらえない。