후리가나로 읽는 일본 고전
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アイえきのいちや
I駅の一夜
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 I駅の一夜(アイえきのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,480자 · 10화면
そして丁寧に御辞儀をされた。三十近い智的な美しい人である。
先方も驚いたと言われるが、私も一層驚いた。誠に思いがけない時に、思いがけない所で、思いがけない人に会うものである。その人よりも更に驚いたのはその部屋である。四畳半の二つの壁がすっかり本棚になっていて、それに一杯本がつまっている。岩波文庫が一棚ぎっしり並んでいて、その下に「国史大系」だの、『古事記伝』だの、「続群書類従」だのという本がすっかり揃っているのである。そして今一方の本棚には、アンドレ・モロアの『英国史』とエブリマンらしい英書が並んでいる。畳の上にもうず高く本が積まれていて、やっと蒲団を敷くくらいの畳があいているだけである。私はたった今の今まで、東北線の寒駅の暗い街をさまよい歩いていたことをすっかり忘れてしまっていた。
火鉢とお茶を持って上って来た夫人に、私は不躾ながら、色々な質問をせざるを得ない気持であった。きいてみると、目白の女子大の出身で、専攻は英文学であったそうである。卒業後ビクターの宣伝部とかに暫く勤めていたが、郷里に帰って女学校に奉職し、今の夫君のところに来られたのだそうである。