후리가나로 읽는 일본 고전
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アイえきのいちや
I駅の一夜
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 I駅の一夜(アイえきのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,480자 · 10화면
私は何だか日本の国力というものが、こういう人の知らない土地で、人に知られない姿で、幽かに培養されているのではないかという気がして来て、静かに夫人の話に聞き入っていた。ふと目をやると、机の上に岩波文庫の『島津斉彬言行録』が載っている。
「それはそうと、これだけの本をお集めになるのは大変でしたでしょうね。昔の本は別として、その『島津斉彬言行録』なんか、最近出たものでしょう。どうしてそんな本が此処らの土地で手に入るんですか」
「実は、すぐ近くのK町に変った本屋がおりまして。私実家がKなもので、前からよく知っているので御座いますが、その人がこの附近で本を欲しがってる人から、毎月新刊の註文をとりまして、東京まで買い出しに行ってくれるんで御座います。毎月一回上京して自分で背負って来てくれますので、どうにか手に入るので御座います」
「随分御喋りを致しました。明日は一番でお立ちで御座いますね。私は毎晩大抵十二時になりますので、朝一番で御座いますと、御目にかかれないかと思います。御疲れで御座いましょう。何卒ゆっくりお寝みになって下さい。今女中にお床をのべさせますから、本当にこんな所で先生に御目にかかれようとは思いませんでした。