일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アイえきのいちや

I駅の一夜

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 I駅の一夜(アイえきのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,480자 · 10화면

아오조라 문고

主人も御目にかかりたがっておりますが、生憎風邪をひいて休んでおりますもので」と言い残して夫人は下りて行った。入れ代りに上って来たさっきの女中さんが、明日の朝御飯の代りにと奥様がいわれましたからと言って、紙包をくれた。あけてみたら真白な餅が五切れはいっていた。

翌朝四時半に起き出した私は、皆の眼を覚まさないように、静かに玄関へ下りて、真暗な中で靴をはいて、そっと外へ出た。雪はもうやんでいて、星が二つ三つ見えていた。

汽車はすいていて、二等車の中には三人しか客がいなかった。私は昨夜の出来事がひょっとしたら、夢ではなかったかと思いみながら、だんだん白んで行く東の空を眺めていた。

附記

この話は戦争が第三年に入って、我が国が最後の苦しい段階に乗りかかった頃の話である。その時でも勿論この話は或る意味を持っていたと思われるが、今終戦後国民の多数が浅間しい争いと救われない虚脱状態とに陥っている際に、なるべく多くの人に知ってもらうことも、また別の意味で意義があるような気がする。日本の力は軍閥や官僚が培ったものではない。だから私は今のような国の姿を眼の前に見せられても、望みは棄てない。