후리가나로 읽는 일본 고전
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エスみさきせいようふじんこうさつじけん
S岬西洋婦人絞殺事件
夢野 久作
夢野 久作의 S岬西洋婦人絞殺事件(エスみさきせいようふじんこうさつじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,951자 · 52화면
その中でマリイ夫人の刺青の図柄は前述の通りであるが、ロスコー氏自身のものは精密な西洋古代の海戦の単色彫り。又、東作のは吉原の花魁道中の図で、これは又ロスコー氏の分と正反対に暈かし、色彫り、化粧彫りなぞいう、あらゆる刺青の秘技を発揮した豪華版が、そっくりその通りに水彩顔料で彩色されたものであった。
こうした数々の発見は、流石の事件に慣れた警官たちを少なからず面喰らわせた。
最初は金品の紛失が一つも発見されないところから、単なる痴情関係から起った事件ではないかという考えが、期せずして一同の頭に浮んでいたらしかったが、こうした途方もない発見が次から次に出て来ると、その単なる西洋婦人殺しの裏面に潜んでいる事情が、何かしら複雑を通り越した、恐ろしく怪奇な、むしろ神秘めいたものではないかという感じが、一同の頭を次第に動揺させ初めたのであった。
一方には倫陀療養院から召喚された東作爺が、ロスコー家裏手の日本屋自室で、厳重な取調を受けたのであったが、その申立の内容にも、相当に怪奇な分子が含まれていた。
東作の全身には、ロスコー氏の金庫の中から発見された写真と同様の刺青がたしかに存在していた。