후리가나로 읽는 일본 고전
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“のうひつジム”
“能筆ジム”
坂口 安吾의 “能筆ジム”(“のうひつジム”)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,488자 · 9화면
そこであまり遠くはなれていないリバーティ・ストリートの渡船場に駈けつけた。あゝ、そこにニンゲルが、ベンチに腰をおろしてしきりと先刻の両替の金を計算しているではないか。給仕男が、お前はニセ札使だとニンゲルにつめよると、ニンゲルはあの五十ドル札はさる大会社から受け取ったのだといゝ張り、その上酒場へ帰って主人に金を戻し、こんな騒を起した償として、五ドル出そうと申し出た。給仕男は、一応その申し出を受け入れたようにみせかけて、渡船場からニンゲルを連れ出し、その足で警官に彼を引き渡してしまった。ニンゲルは一向にひるむ色もなく、交番に連行される途中手にしていた重いハンド・バッグを警官の両足の間に押し込んで、警官をつまずかせて、よろめく隙をねらい、脱兎の如く逃げ出そうとした。しかし、給仕男のタックルはそれより早く、とう/\ニンゲルをその場にねじ伏せてしまった。
その後“能筆ジム”は十五年の刑に服したが、その見事な芸術作品のためであろう、人々は彼に対して同情的な温い心を持ったということである。だが、差し入れをしたかどうかは知らない。