후리가나로 읽는 일본 고전
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あしびのはな
あしびの花
土田 杏村
土田 杏村의 あしびの花(あしびのはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,520자 · 3화면
けれども三笠山の馬酔木を見た時、私はすべての疑問を解決し得ると思つた。守部などは、馬酔木は花白く見どころがないから、集中の歌にはすべて似つかぬと言つたけれども、それは三笠山の馬酔木を知らぬからである。東大寺の池に映つた花叢を見ると、「いそかげの見ゆる池水照るまでにさける」は正しく実感である。それはかがやかににほうてゐる。家持はこのさきにほふ花を袖の中へ扱き入れようと歌つたが、霰白の珠玉を惜気もなく振り蒔いた、軽快なこの花叢を見ると、だれでもちよつと家持の持つた欲念にそそられる。木瓜の花では扱くことが出来ない。「あしびなす栄えし」と枕詞に使はれたり、「山もせにさける馬酔木」と叙景せられたりするのを見れば、その花は「賑はしく麗しく且甚だ多く連らなりてさく花」と見えるから、馬酔木では一層似つかぬと守部は言ふけれども、馬酔木としてこそ実感そのままの描写である。昔は河内から伊勢路へかけて、馬酔木の花は大和一面にさきつらなつてゐたらしい。
作品の解釈は、やはり実感を標準としなければ分るものでないと、私はその時固く信じたのである。