후리가나로 읽는 일본 고전
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あまりもの
あまり者
徳永 直
徳永 直의 あまり者(あまりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,421자 · 17화면
「どろぼう」
と言う言葉をきくたびに、私は何時も、兵さんの顔を想いだすほど、兵さんの顔は、「どろぼう式」である。私は子供心に兵さんが、こわいものに感じながら、それでも、兵さんは何か面白いことをやる様に思われて、兵さんの遊びに行く尻をしたった。
尤も、私達は、その頃の傲慢な百姓の子供が、一緒に遊んでくれないので、勢い、兵さんの跡を追ったせいもあった。日露戦争前後の、私達の村(熊本市外)の百姓は、比較的豊穣な諸作の収穫と、穀価の騰貴とで、百姓は身体を粉にすることによって、小金を残していたから、一体に自作農階級が傲慢な、ことにも一段下の階級である私達には特に、そう言う態度をとった。
ある時、私は兵さんに従いて、龍田山に登った。それは私達の村はずれ、田圃のつきるところ、坪井川の源であるところに重畳する山脈の一つの突起であって、きのこのよく生えるところであった。私は兵さんが、弟を負ぶしながら身軽にどんどん奥の方へわけ入って行くので怖くなった。
私はとうとう兵さんに取り残されて、大声出して泣きだした。小暗い密林のなかで、兵さんの姿は消えてしまって、私は、今来た道さえ判らずに泣きだしたのだった。