일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

久生 十蘭의 うすゆき抄(うすゆきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,454자 · 59화면

아오조라 문고

お前に敵なぞあったのか」

「父上にはご老耄と見えます。先年、紀州貝塚で風摩の里カマリに逢い、叔父御やら甥やら、生きながら焼き殺されたことをお忘れですか。敵といっても、これ以上のものはないはず」

「それはそうだが、よもや貴様が風摩小太郎を」

「討ち果したと申しました」

朝夕、湯壺で全身に刀傷のある老人と出逢う。なにしろすさまじいばかりの手傷なので、どれほどの武功のあった士かと、宿のものにたずねてみると、あれこそは風摩小太郎と、そっとおしえてくれた。

貝塚の一条は、子供心にも口惜しく思っていたが、逢うはずもない仇敵にこんなところでめぐりあったのは、討てという天慮にちがいない。風摩小太郎というのはどんな鬼かと思っていたら、六十ばかりのよぼけ爺で、右足の筋を切られて杖にすがって歩いている。子供と思って眼端にもかけないふうだから、隙を見て討ちとってやろうとつけねらっていると、毎晩、夜中すぎに一人で湯壺に行くことがわかったから、岩阻道で待伏せ、行きすぎたところを後からぶッ通し、そのまま谷底へ蹴込んでしまったということなのであった。

道益はおどろくより心細くなり、道長のしたり顔を眺めながら歎息をもらした。