후리가나로 읽는 일본 고전
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おばなさわ
おばな沢
山本 周五郎
山本 周五郎의 おばな沢(おばなさわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,479자 · 45화면
妹に向うと特にそうであるが、愛情や労りをやさしい言葉で表わせない、わざと怒ったりふきげんになるのが、いつもの兄の癖であった。
「仮の盃にしても、あんな祝言などをするのがまちがっていたんだ、二、三年はむりだと医者がはっきり云っていたじゃないか」
「――だって、お兄さまだって強いて反対はなさらなかったわ」
「おれが反対したところで、悪くとられるにきまっているさ。おれがなにか云えば、お母さまもおまえも、すぐ相良をひきあいに出すんだ」
「――でも本当にそうなのですもの、お兄さまは今だって節子を相良さまへお遣りになりたいのでしょ」
「そんなことを云ってるんじゃない、もっと病気に対して本気になれというんだ、これは胃が悪いとか頭痛がするなぞという簡単なものじゃないんだぞ」
「――おおげさに仰しゃるのね」
節子はむきになった兄をなだめるように、手を伸ばして袴に附いている糸屑を取ってやりながら云った。
「――そんなに心配することはないですってよ、世間では催促病気というくらいで、我儘にじっとしていればすぐなおると云ってましたわ」
「誰だそんな卑しいことを云ったのは」
泰馬は眼を尖らせた。